チャンピオン艇の修理

2018年ももう直ぐ終わろうとしていますね
今年を漢字1文字で言い表すと『災』と発表がありました
関西龍舟にとってもまさにその文字に尽きます・・・

被害をSNSで報告したことで多くの方にご心配をかけてしまいました。
その後のご報告も兼ねて、台風で破損したチャンピオン艇の修理工程
みなさまに是非見ていただきたいです
艇の構造、修理作業風景を見れたら、艇を所有の皆様の今後の何かのお役に立てたらなと思います。
(そんな状況になるような事は起こってほしくないですが・・・)

まず、、破損部分の画像です
艇が飛ばされないように、波に流されないようにロープで固定してましたが
そのまま海に沈んだので艇に浮力かかかりロープをかけていたところに圧がかかりこのようになりました↓

ガンネル部分がバッキバキ・・・

亀裂はかなり深くまで・・・

ガンネル木製部分の亀裂は幅1mに達しました。 
本体。ベコベコになっていました

ロープの圧迫痕が痛々しい・・・
修理をしてくれる業者さんを探していると、同じパドル仲間よりteam 未来さん
チャンピオン艇の修理をしたことがあり、とても綺麗に作業してもらったとの情報を得て
藁をもすがる思いで静岡に拠点がある 
『TACK canoe works』大村 真澄さんに連絡をし、
快く現地出張作業での修理を引き受けていただきました。
(艇を移動させるだけで目が飛び出るほどの金額がかかるのです・・・・)

さて、作業風景です!!

ガンネル木製部分は木工のスペシャリストが来てくれました!

ガンネルの破損部分を取り外し・・
パーツを切り出して、艇のカーブに合わせて曲げていきます。

本体の亀裂は、、なくなりました!!
そこに塗装をかけていくと・・・・・
どんどん見えなくなっていく〜〜〜〜!!!!
(この方が大村さんです ご自身もカヌーされてるアスリート✨)

曲げたものを本体にドッキング⭐︎
つなぎ目は斜め45度に切り込んでつなぎます

つなげたらカンナで角を削り落としRをつけていきます。
その後ニスを2回に分けて重ねぬりしていきます
エアーブラシで吹き付けていくので仕上がりが綺麗!!!

塗装完了!!
塗装した後は丁寧にヤスリをかけてさらにツルツルにしていき鏡面仕上げです。


そして・・・作業完了!!!!
蘇ったチャンピオン艇!!!! 
鱗も再現!!!

どこに亀裂があったか全くわからない〜〜〜〜!

つなぎ目も綺麗☆

ロープの圧迫痕もパテで埋めてニスをかけるとほらこの通り!

2日にかけて作業をしていただき、本当に綺麗に蘇ったチャンピオン艇!!!
大村さんには心から感謝申し上げます!!


蘇ったチャンピオン艇に喜ぶメンバー!!




 今回の被害を受けて、練習場所に行けば舟があり
そこで漕げるということがどれだけ恵まれた環境であるかということを
痛感いたしました。
こんな環境を作り、そして漕げる舟を今に繋げてくださった
OBの皆さん、関係者の方々に改めて御礼申し上げます。

これからも私たちは次世代に繋げていけるように守っていきたいと思います
気にかけてくださっていた方に感謝を込めてのご報告でした。


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